この記事では、開業から使い続けているfreee会計について書いています。
パン屋に限らず個人事業主を始めたら必ず必要となる作業が「経理」
- 日々のお金の管理を楽にしたい人
- わかりやすく毎月の収支を確認したい人
- 気がつくとレシートの山ができてしまう人
- 確定申告書類の作成に苦労した経験がある人
こんな方にオススメのサービスです。
詳しく説明していきます。
クラウド会計サービス「freee会計」とは?
販売時の売上や仕入れ、家賃や水道光熱費、各種インターネットサービスなど。
大小関わらず、パン屋を運営していくにはお金の管理が重要になってきます。
当店も2014年の開業時から使っているクラウド会計ソフト「freee会計」。
最初は買い切り型のパッケージを探していましたが、使っているPCがMacということもあり欲しい物がありませんでした。
その時見つけたのが、クラウド会計ソフト「freee会計」。
まずは試しにと月額料金0円のタイプでスタート。
1ヶ月分しかデータを保存できませんが、開業前のお試しとしては最適。
会計ソフトを使ったことがなかったので、比較はできませんでしたが、使い方は若干クセはあるもののデザインも好みで有料版で正式採用となりました。
まずは、クラウド会計ソフト「freee会計」のメリット
- 常に最新機能が使える
- 銀行口座やクレジットカードとの連携が便利
- 法改正への対応(軽減税率の対応は楽でした)
- バックアップが安心
- スマホからも使える
- 確定申告書類の作成機能
① 常に最新機能が使える
サブスクリプション型の1番の魅力が最新の機能が使えるということ。
料金を払っている限り使い続けることができます。
機能が多くて、業種によって使わない機能もありますが、不具合の修正などもすぐに対応できます。
② 銀行口座やクレジットカードとの連携が便利
お店を開く時にお店専用の銀行口座とクレジットカードを作ることが多いのですが、freee会計と連携させておくととにかく便利!
銀行口座の連携
- 残高確認
- 家賃や水道光熱費の口座引き落とし確認
- 請求書支払いなどの銀行振込の入金確認
- 銀行からの振り込み情報の取得
当店でも光熱費やクレジットカードの支払い、ヤマト運輸の配送料引き落とし情報なども口座と連携。
卸売りの入金があると、請求書の金額と連動してマッチングしてくれます。
振り込んだ情報も、仕入れの未決済情報とリンクさせれば入金処理が終わります。
クレジットカードの連携
- 使った日付と明細を自動で読み込み
- AIによる推測機能で仕分けが簡単
仕入れをクレジットカードですると、使った日付と明細を自動で入力してくれます。
経理には仕分けが必要なのですが、freee会計はAIによる推測機能が高性能。
大抵の支払いはキッチリ振り分けてくれます。
事業用クレジットカードは1枚必需品です。
③ 法改正への対応
2019年からの軽減税率の対応は一大事でしたが、こちらも完全対応。
若干、消費税の税率を指定する方法が面倒でたまに消費税10%で納品してお叱りを受けたりしました。
仕入れの8%、10%も入力時に選択するだけ。
今後の法改正にも素早く対応してくれると思います。
④ バックアップが安心
パッケージ型の会計ソフトで1番不安なのが、バックアップ。
せっかく打ち込んだのに、データが消えた…ハードディスク時代は結構ありました。
最近は少なくなりましたが、突然PCが壊れてデータがなくなった!という状況も考えられます。
その点、クラウドでデータを保管してくれるのでデータが消える心配が不要。
財務情報を取り扱うfreee会計は、個人情報保護第三者認証プログラムのグローバルスタンダード「TRUSTe」の認証取得、情報セキュリティ情報を扱う国内の代表組織「JPCERT/CC」から脆弱性に関する情報の取得と対策を常時行うなど、万全を期しています。
freee会計 公式サイト
経営データを預けるので、セキュリティもチェック!
⑤ スマホからも使える(Macでも)
クラウドで操作するので、対応するブラウザがあればどこでも使うことができます。
もちろん、MacでもOK!
基本はMacで運用、現金で仕入れをしたり時はスマホですぐに入力。
管理するデータは1箇所なので、どの端末からもログインすれば最新のデータを見ることができます。
⑥ 確定申告書類の作成機能
1番不安だったのが、確定申告書類。
開業するまでは国税庁のHPで書類を作っていました。
個人と違って、個人事業主は売上や仕入れ、さらに固定資産税の管理などやることがいっぱい。
どうやって確定申告書類を作ればいいか不安でした。
freee会計なら、専用メニューからすぐに青色申告用の書類を作ることができます。
固定資産の減価償却の計算や保険や医療費の入力なども質問形式で打ち込むことができて、とっても安心。
e-Taxにも対応。
いいことばかりではない?クラウド会計ソフト「freee会計」のデメリット
- 使用にはインターネットが必要
- 処理速度が遅い
- 月額料金を払い続ける
- 使い続けると他のサービスへの乗り換えが難しい
使用にはインターネットが必要
クラウド型の欠点。
常にクラウドにアクセスするので、インターネット環境がないとデータを見ることも登録することもできません。
処理速度が遅い
慣れの問題ですが、
- ブラウザでの操作なのでワンテンポ反応が遅い場合が多い。
- 吹き出しが邪魔で使いにくい
ブラウザ操作とはこんなもんだと割り切れば気にならなくなりますが、たまにイラッと。
月額料金が高い
今使っているスタンダードプランは2,680円。
安いスタータープランでも1,480円。
毎月と思うとかなりの負担になります。
使い続けると他のサービスへの乗り換えが難しい
他のサービスからの乗り換えも対応しているようですが、大量の仕訳データを移行するのはかなりの手間。
使っている間は常に月額料金が発生するので、使い続けたいか早めの判断が必要になります。
当店で実際に活用している機能
- 納品書の作成・発行
- 請求書の作成・発行
- Airレジ売上の計上
- クレジットカード、銀行口座の入出金の管理
- レポート機能
- 確定申告書類の作成
納品書の作成・発行
卸で必要な納品書。
一度作ると複製もできるので、前回と同じ内容の時は日付だけ変更して使えるのも便利。
軽減税率の設定を忘れやすいので、新しく打ち込んだ時はチェックが必要です。
請求書の作成・発行
お店だけだと必要ないけど、卸を始めると必ず必要な請求書。
毎月この機能に助けられています。
銀行口座に入金があると請求書と紐付けできるのも嬉しい。
たまに、軽減税率の設定を間違えるので、発行する時はチェックが必要です。
Airレジ売上の計上
店舗やイベント出店の売上管理をAirレジで実践中。
Airレジのレジ締めが終わるとfreee会計と連携して売上データがアップされるので便利。
あとから少し情報の加筆は必要ですが、自動入力は便利。
クレジットカード・銀行口座の入出金の管理
結構忘れやすい、口座引き落としの情報。
クレジットカードも常に使っているので、自動で入力、AIで仕分けはかなり助かってます。
AIもたまに間違うので、温かい気持ちで。
レポート機能
とにかく便利!
細かくなると色分けではわからなくなりますが、毎月の支出管理がグラフで確認できます。
毎年見比べると、強い月、弱い月がわかってくるので販売戦略を立てやすいのも魅力。
これが使いたくてスタンダードプランを使い続けています。
気になる個人事業主向けのプランと料金
一般的に使う月額料金は2種類
- スタータープラン 1,480円/月払い、11,760円/年払い
- スタンダードプラン 2,680円/月払い、23,760円/年払い
機能の違いは大きくわけてこちら
機能 | スターター | スタンダード |
---|---|---|
確定申告書の作成・出力 | ◯ | ◯ |
銀行口座やクレジットカードとの同期 | ◯ | ◯ |
請求書の作成 | ◯ | ◯ |
領収書の写真から仕訳データ自動取得 | △ (月5枚まで) | ◯ |
消費税申告(インボイス制度対応) | ✕ | ◯ |
月次推移/資金繰り/売掛/買掛レポート | ✕ | ◯ |
メール・チャットサポート | ◯ | ◯ (優先対応) |
機能だけの比較では、
- 領収書の写真から仕訳データ自動取得
- 消費税申告(インボイス制度対応)
- レポート機能
を使いたいかどうか。
個人的にはレポート機能を日々使っているので、スタンダードプランを契約しています。
まずは1ヶ月お試しで無料利用、自分に合いそうならスタータープラン、イベント出店など売上を計上するパターンが増えてきたらレポート機能を使えるスタンダードプランを使って販売戦略を立てるのもおすすめ。
まとめ
一度使い始めるとデータ移行が大変で乗り換えが難しくなるクラウドサービス。
個人的にはデザインが好みで使い勝手も悪くなく、会計士への支払い代と思えば安い料金ではないかと思っています。
気がつけばレシートが貯まり、ネット決済や銀行引き落としだと領収書が見当たらないもののいろいろ。
銀行やクレジットカードと連携できたり、レジサービスとの連携もできるfreee会計はおすすめのサービスです。
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まだ開業していない場合は、開業届を作成して提出までできる開業freeeもおすすめです!
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