ちいさなパン屋さんで稼ぐために大切なのは「流行や周りの状況に振り回されず、自分のリズムで営業できるか」。
そこで、ちいさなパン屋さんで収入を稼ぐための具体的な5つのステップをまとめました。
ちいさなパン屋さんで収入を稼ぐ5つのステップ
① コンセプトを決める
② ジャンルを選ぶ
③ 月の売上目標を決める
④ 休む日を決める
⑤ 営業時間を決める
詳しく見ていきましょう。
1.コンセプトを決める
まずは、お店のコンセプトを決めます。
ちいさなパン屋で収入を稼ぎたい場合は、しっかりとお店のコンセプトを決めることが重要です。
ちなみに当店「せたがやブレッドマーケット」のコンセプトは
「飽きのこない風味と食べ切れる大きさの毎日サイズのパン」。
コンセプトを決めることで店舗でもイベントでも作るパンがブレることなく続けられることができます。
2.ジャンルを選ぶ
コンセプトが決まったら、次はジャンル決め。
ここでのジャンルは、パンのカテゴリー。
食パン専門店、ドーナツ専門店、コッペパン専門店、なんでもありの町のパン屋さん、などなど。
ジャンルを決めて、コンセプトを決めるとジャンルの枠に囚われてしまい、うまく進まなくなることがあります。
例1
・コンセプト:甘いおやつに最適なパンがいつでも買える店。
・ジャンル:食パン専門店。
・パンのラインナップ:あん食パン、バブカ、デニッシュ食パン、フレンチトーストなど。
例2
・コンセプト:時代に流されない伝統的な作り方をするお店。
・ジャンル:食パン専門店。
・パンのラインナップ:ハードトースト、パン・ド・ミ、ホテルブレッド、イギリスパンなど。
同じ食パン専門店でも、コンセプトが変われば並ぶラインナップも変わります。
なんでもありの食パン専門店なら、例1、例2のラインナップをすべて作るやり方も。
3.月の売上目標を決める
次はパンのラインナップ…ではなく、1か月に稼ぎたい売上目標を決めます。
家賃などの固定費と電気代などの変動費を足した金額以上が最低限の売上目標。
原材料の仕入れの支払いは売上で変わるので、別計算。
オンラインショップをはじめたら、販売手数料や運送業者への配送料の支払いも発生。
実際は店舗+生活に必要なお金なので、もっと必要です。
年金や健康保険料、車の自動車税に車検代など税金関係の支払いも忘れずに。
4.休む日を決める
月の売上目標を決めたら、休む日を決めましょう。
お店は休んでも経費がかかります。
人は必ず歳をとるもの。
今は徹夜や早起きができてても、どんどんできなくなってきます。
なら、まずはしっかりと休んで心も身体もリフレッシュできる日を作りましょう。
最低でも週2日。できれば週3日がベスト。
その代わり、仕事の日は目が覚めてから寝るまで仕事のことだけ考えましょう。
私も30代の頃はずっと徹夜できると思っていました。
5.営業時間を決める
お店を開ける時間を決めます。
お店が開くまでは「自分」の時間。
お店が開いたら「お客さま」の時間。
重要なのは、時間を誰のために使うのか。
接客をしながらパンを焼くのは、販売してくれる誰かが居てはじめて成り立ちます。
ひとりで営業するなら、オープンまでに8〜9割程度は焼き上げて、焼き立て、揚げたてを出したい場合だけ残すのがベスト。
まとめ
今回はちいさなパン屋さんで収入を稼ぐまでの5ステップをご紹介しました。
実際には、どんなパンを何個売れば目標の売上になるなど詳細を考える必要があります。
ステップごとに、1つずつしっかり取り組んでいくと確実に成果につながります。
銀行などから融資を受ける場合は、事業計画書の元にもなるので、理想の自分ではなく、現状の自分を投影してイメージすることが重要です。
この記事が皆さんのお役に立てたら嬉しいです。